Net Exhibition “BOOK HOUSE”
2006.03.30〜04.03 /クライアント2コメント

クライアント2のコメント
3月30日(木)
M建設より再見積もりの額が上がってきたとのメールがoさんより届く。
なんと!200万減額!すごい!
中身はよくわからないけれど、とにかくここまで落としてきたことに意気に感じずにはいられない。

「あと45万、ガンバリまーーーーす!」。oさんも興奮したのか、珍しくメールでお茶目に音引きなど使っている。
「知恵と勇気を振り絞り、何とか予算内にお願いします」と激励メールを返す。

このぶんだと、A建築の再見積もりにもかなり期待が持てそう。

冷静に物事を判断する夫が飲み会でいないので、一人無邪気に喜び続ける。
3月31日(金)
この日出てくるはずだったA建築の再見積もりが翌日に延びた。
勢い、打ち合わせも4月3日ということになる。

夕方oさんから、対M建設の45万減額案が送られてきた。
かなり厳しい。
靴収納の扉もトイレ収納も、クローゼットの棚すらも取りやめにしてはという案。

画面をスクロールしながらさっと目を通し、プリントアウトするも一人で精査する気になれず、夫が帰宅するまで裏返して放置。
ここまでスリム化を迫られると、減額した200万円分が何か、すごく気になってくる。
4月1日(土)
とにかく見積書だけでも見たい。
所用があったoさんに無理を言って、この日はM建設の分のみを手に入れる。

比較しやすいよう、第1回の見積書の金額の横に、再見積もりの数字を書き込んでいく(by夫)。
やはり本棚、浴室で超大幅減額。
ただ、数字だけでは工法、材料など具体的な変更点は見えてこない。気がもめる。
だって、浴室80万→25万って、何がどうなってそうよ?って思うでしょ。

さらには書斎に作りつけるはずだった机も、きれいさっぱり消えている。
当たり前だが、ただ200万は落ちないのだ。

前日の−45万円案と合わせると、ここまで減額してくれたことに感謝こそすれ、現実的にはM建設は無理かなーと話し合う。
もちろん、翌日事務所に届くというA建築の再見積もり内容を見てみないことには結論は出せないが。

夕飯は、見積書片手に久々「とりきん」へ。数字に酔ったか、夫、日本酒1杯で撃沈。
4月2日(日)
業者は決まらずとも、10日に着工するかも、いや、させたいという祈りを込めて、朝からPマンションに本を片付けにいく。

1月に数えて以来、出しっぱなしだった本を再びダンボールに詰めてトランクルームにしまう。
日曜のせいか、住人に高齢者が多いせいか、本当に人住んでんのかいなと思うほど静かである。
すっとぼけて内緒でフローリングにしたとしても、あっという間にバレてたな。いや、そんなことしませんけど。
4時間ほどでさくっと作業を終え、いざm+o事務所へA建築の見積書を取りに行く。

結果は。。。うーん。もう一声、の20万オーバー。。。

家に帰り、M建設の時と同様、第1回見積書の金額の横に、減額された数字を書き写す(またもby夫)。こっちは意外と本棚からの減額は少ないなー。
力仕事で腕がプルプル、包丁持つのは危険と、この日の夕食も居酒屋。
打ち合わせは翌日だし、もう「居酒屋に見積書持ち込むのはどうよ」なんて言ってられませんよ。
手羽先大好きな私ですが、この日ばかりはそういう手の汚れるもんは頼まない。

二人でペンを片手に2社の見積書を見比べ、疑問に思う点や減額の可能性を見出せそうな点を書き出していく。
さらには、あらためて衛生機器、備品などお金をかけても欲しいものとそうでもないもの、メリハリを考える。

当初は3社からいきなり1社に絞る予定だったけれど、結果的には再見積もりも2社にして正解。
比較することで、素人ながらに透けて見えてくるものも結構ある。

そのために余分に時間はかかっているかもしれないけれど、急いてはことを仕損じる、急がば回れ、ってことで。
4月3日(月)
糸口があるのかないのか、いや、そもそも何を糸口として、どこに向かっていこうとしているのかすらわからなくなってきた。
午後7時からの打ち合わせ。夕飯抜きで血糖値の下がった頭に八ツ橋で喝を入れ、減額のためのディスカッションを繰り返す。

やはり本棚、なのだ。

A、M両者とも、減額に伴い材料を「ゴムの集成材のみ」、から「ゴム集成材+横板をシナランバー」と変更してある。
oさんの説明では、コストダウンのために小口テープを計算に入れていないため、やはりテイストの違いは明確に出るという。
それが吉と出るのか凶と出るのか。さらには、最低限凶としないためには、当初プランからあるプライベートゾーンとパブリックゾーンの本棚の塗り分けをやめ、ダークな色で素材感がわからないよう塗りつぶすという案を考えていると明かされる。

あー、それはいかん。それではいかん。
何か、何か方法はないのか。

コストが削減でき、かつBOOK HOUSEの肝足りうる存在感(重厚という意味では決してない)、雰囲気を出せる方法が。
腕を組み、頭をひねり、カタログをめくり、方策を練るm+oのお二人。
いくつかの選択肢の中から、私たちにわずかな光を見せてくれたのが、棚をすべて構造用合板(積層合板)にするという案だった。

ゴムの集成材よりも安価で、さらには素材感も「お利口さん」(bymさん)なゴムよりも、ほどよくラフでいい感じ。
問題は、手持ちのカタログには本棚に耐えられるような厚みのものがないということ。メーカーには確かにあるはずだというので一縷の望みを託す。

そしてもうひとつ、重要な問題があった。
本棚の素材がそっくり変わる見積もりを、1社に絞って出すのか、再び2社に頼むのかということである。
予定では、この日に工事業者をどちらかに決め、最終調整に入るはずだった。
その流れから言っても、oさんは再々見積もりを1社に絞って出すつもりのようだ。
「どうします?」
思案のしどころだった。
実はこの時点で、私たちの気持ちはかなりA建築に傾いていた。
書斎のデスクやら何やら、めいっぱい削っても+45万円のM建設と、ある程度プランに沿っていて+20万円のA建設では、どう考えたってA建設を取るのが道理ってもんである。
でも、私たちは、気持ちは傾いても「A建築で!」とは言い切れない未練を「M建設」に抱いていた。
もちろん、その思いはm+oのお二人にも伝えてある。
素材が変われば、もしかして、もしかすることもあるかもしれない。
できれば2社、もう一度お願いしたい。

ただ。
「ルール、というか、しきたりがわからない」。夫がそんな言葉で表現したように、確かに普通、この価格の工事でそこまでするだろうか。それどころか、業者さんに「いや、もうそれならうちは手を引きます」とか言われちゃうんじゃないだろうか。

さらには、2社で再々見積もりとなれば、スケジュールはまた遅れる。
「…どうします?」
oさんの問いかけに、のどまで出てきている言葉を音にして伝えることができない。
「…」
だまっていたことが逆に回答だったのか。

「可能性を考えて、もう一回2社に出してみたらいいんじゃないかな」とmさん。
しばし考える間があり、oさん。「そうだな…うん。2社とも、やりましょう!大丈夫ですよ」。

こうして、またまたA建築とM建設へ見積もりをお願いすることに。
足踏み、だとは思わない。自分たちが納得することが大事なのだ。(そのためにご迷惑をかけた方たち、本当にごめんなさい)。

数字は今週中にも出るという。

結果的には、この再々度待つ身の1週間が、ほてった頭を冷やすちょうどいい時間となった。