キッチンハウスの秘密

「秘密」っていうほどの物じゃないけど、今回は窓について書きます。
キッチンハウスはお施主さんのご要望もあり風通しのいい家を希望されていました。

キッチンハウスと言えば緑地帯に面した大開口です。
この写真のまんまなんですけど、この窓にはいくつかの仕掛けが施されています。

①:正面の窓はFIX窓でいわゆる「羽目殺しの窓」=開かない窓です。
景色を見る・切り取るという行為に特化した窓なので、余計な枠を極力見せないですっきり納めています。
ガラスだけがはまったような窓。

②:左に見える小さな窓は換気用扉です。普段は閉じていて必要な時にだけ開放します。
カラマツ材の羽目板で作った扉なので、閉じてしまうと壁と同化して存在を消します。

③:庭への出入り用ドア。
これはちょっと上の写真だけでは分かりにくいので、下の写真をどうぞ。

分かりますかね。左の写真はドアを開放した状態。扉の中に断熱材を入れ込んだ断熱ドアになっていて、リビングから直接庭へ出ることができるようになっています。
で!ここからがミソで。その断熱材を入れ込んだ扉の中にさらに小さい換気用の扉を入れ込んでいる訳です。
右の写真は出入り用ドアを閉めて換気扉を開放した状態。
一つの扉で二役を担っているのです!!

上の写真が換気扉のディテールですね。
左が庭への出入り口を兼用したドアで、左は反対側のそで壁につけた換気扉。
ちょうど正面の大きなFIX窓を中心にシンメトリーになるように両サイドに換気扉が設置されています。

で!
ポイントはその固定方法です!
この小さな扉は両面カラマツ羽目板張りとなっていて、その中に断熱材が入ってるため結構重いんですね。
なので、開放状態にしておくためには写真にあるように簡単な「拍子木」みたいなもので、つっかえ棒するだけで十分!

という事になっているのでありました。。。
以上ーーーー。

(お)