m+o テーブル1号、チェア1号
2022年
用 途テーブルとイス
構 造木製
(多分)鋳物のスチールのフレームに木製のスノコ状の座面と背もたれが付いていて、座面は緩やかにウェーブがかかっており座りやすそう。。。
風雨にさらされてやがて木部は朽ちはてたとしても、その部分だけ交換可能なデザイン。
そして何よりもこの台形を逆さまにしたようなフレームのデザインが気に入った。
座ってみるととても体になじんで座りやすい。
デザインのモチーフは意外にも簡単に決まった。
まずは図面を描いてそれを建具屋さんに送り、試作品の製作を依頼。
展開の速いことに、実に1週間ほどで建具屋のN木工さんが試作品を事務所に持ってきた。
とりあえず安価なラワン材を使ってジョイント部はビス止め見せっぱなし。
これが結構かわいい!
座ってみましたよ早速ね。。。
いい。けっこいういい感じ。
でも背もたれの3枚の板がちょっと背中に痛いかも。。座面も少し高い。
そして一番微妙なのが、このデザインの特徴である逆さ台形の開き角度。。。
公園のベンチではゆっくり寛ぐために背もたれの傾斜は少し倒し気味になっているのですが、この椅子はあくまでも食事をとるための椅子。
茶碗を持ったり、ナイフとフォークを使って食事するにはもうちょっと背もたれが立ち気味の方が良いかもね。。
そしてこれは試作品を作って座って見ないと分からなかった事なんだけど、そもそも背もたれがこんなに高くなくていい。。ということが分かった。
これは微調整が必要。
調子に乗って3Dパースなんてもの作ってしまった。
角を丸くしたり、背もたれにくぼみを付けたり、微調整後の形状がこれ
材料はメープル材を想定しているのだが、このパースを見てしまうと白やうすいグレーの塗装バージョンもあってもいいかもしれない。
図面を整理して建具屋さん正式に製作を依頼。
そして完成前に見せに来てくれたのがコレ!
↓↓ そして完成した写真がコレ! ↓↓
購入を希望される方は個別にお問合せ頂ければと思います。別の樹種でも製作可能です。
「すらいどハウス」のお客さまからダイニングで使う椅子とテーブルのデザインを依頼されました。
普段の仕事でも造作キッチンや洗面台、下駄箱などなど、、もちろんいろんな家具のデザインは手掛けているのですが、ダイニングテーブルと椅子のデザインはなかなかテンションが上がってしまいます。
そしてこれらの家具は普段設計している造作家具とは違って、人間が直接体を触れ合う事を前提としているため、とてもデリケートで難しい。
とくに椅子のデザインは、あまりにも人間工学的な方向に進んでしまうと底なしになってしまう危険性があり、どこかでデザインを決めてしまわなければならない。
ではどこでデザインを決めるか。。。
それはとても身近なところにあった。
マロ(愛犬)と事務所の近くを散歩しているときによく通りかかる小さな公園に、その古びたベンチがあった。
そのベンチの事はかなり以前から気になっていた。