こころを彫る授業
知人から教えてもらったイベントに参加してきました。
「こころを彫る授業」。
何でしょうこころを彫るって?
アルテピアッツァ美唄で不定期に行われている、自分で彫刻を彫る授業です。
今回は安田侃さんがいらして(普段はイタリアに住んでるんですって!)直接指導していただけるという数少ないチャンスという事で、速攻で予約して行ってまいりました。
会場の工房に到着すると、机と道具が既に用意されていて中央の大きなテーブルにはこれから彫ることになる大理石がゴロゴロと置かれています。
映像を流しながら、大理石がどのようにしてできた石なのか、どこで採れる石なのか、基本的なレクチャーがあるのですが、
この授業のメインテーマはとにかく「無心になって彫りなさい」という事だそうです。
抽選で各自好きな石を選ぶと、今日は天気が良いのでお外で作業しましょう!!
という事で、各自テーブルを工房の外に運んでスペースを確保します。
使う道具は、木を三角形に組んだ土台とノミとゲンノウ、ノミは巨大な釘みたい。ゲンノウは大工さんが使うのとは違って頭が比較的大きくて柄が短い。
まあ、無心になって彫りなさいって言ったってさあ。
大理石を彫るためにはるばる車を高速で1時間走らせて、美唄までやってきたんですから、こっちは邪念たっぷりですよ。
もう、原形が無くなるまで掘って彫って彫りまくるぞ!
てな調子で作業スタートとなりました。
あっ。。下の写真は大理石を手にしてご満悦の湊谷さんです。。。
まあそれにしても大理石。堅いですよ。
何となくはイメージできていたんですけど、そんな簡単ではありません。
しかも、いざノミとゲンノウを持って構えてみると、どこをどう彫って行けばいいのか???
よく分からない。
でもまわりの人々はガンガン音を立てて彫り始めているので、とりあえず自分も彫ってみる。
そう、彫ってみるという感じ、何の確信もなく。まずは何となく彫ってみる。。。
どれくらい時間が経ったのでしょう。
邪念との闘い。とにかく何かの形を作りたいと、彫り続けました。
でも全然いい形にならないんですよね。。。これが今の自分の心の形なのか?
昼休みです。
本日の昼食は美唄名物(?)とりめし!
うまいうまい。
食後はそこらを散策。
この作品って、巨大な大理石の塊から彫りだしたってことですよね。。。
どれだけ時間と労力をかけて作ってるのか。。。
自分たちもやってみてわかることです。
午後からも邪念との闘いです。
掘り進めるうちに何となく形が見えてきたような、見えないような。。。
だんだん収拾が付かなくなってきております・・・。
彫り過ぎて大分石も小さくなってきました。迷いが生じていますね・・・。
ゲンノウって最初はそんなに重く感じなかったんですねど、長時間作業しているとだんだんと重くなってくるんですよね。
左手はノミをしっかり持っていないと思った場所を彫れなくなってしまうので、がっちりと掴んでいます。
3、4時間も作業しているともう腕はパンパン。
特にゲンノウを持っている右手と腕全体が痛い。明日から仕事だけど、マウスにぎれるのか??
そうこうしているうちに終了の時間となりました。
結局完成なんてしません。
最終的にはヤスリとペーパー掛けしてツルツルすべすべの作品に仕上げたいし、これはまだ何回もこの工房に通わないと完成しませんね。
ボランティアで手伝いに来ている女性の方は3年経ってもまだ完成しないんですって。。。
でもここの工房の良いところは、お金を払えば場所と道具を借りてつづきの作業ができるってことですよね。
道のりは長い。
次はいつ行こうかな。。。
(お)