屯田の現場
1月下旬に着工した屯田の現場は順調に進んでいます。
真冬の基礎工事はめったにやらないのですが、今回は色々と事情がありまして進めています。
寒い時期の基礎工事ですから、除雪費はかかるし、上屋(基礎の上に仮の屋根と囲い)を設けなくてはならないし、コンクリートは強度を上げた配合にしなければならないので、色々と費用はかさみますが、やらねばならぬ事情があるのでございます。
この冬はとても雪が少なくていいよね~~。。。
なんて言ってたんですけど、現場が本格的に始まると結構降り始めまして、結局いつもの札幌の冬とあんまり変わりません。
現場は基礎が完了して、土台を敷いています。
私達が設計する家の基本仕様は基礎断熱なんですが、外観上基礎をどのように見せたいかによって、その時々で断熱材の貼り方を変えています。
いつもは基礎の内側に100㎜のスタイロフォームを貼って、外はコンクリート打ち放しに見せることが多いのですが、今回は外壁と基礎の出入りをあわせるのと、断熱欠損を極力減らすために50ミリのスタイロを内外でサンドイッチしています。
写真にあるように土台の下には気密パッキンを敷いて、きっちりすき間を殺します。
話は変わりますが、基礎断熱って本当にいい工法なのでしょうか。。。
長年私達も作ってきましたが、本当に良いのでしょうか。
いいんです。いいに決まってます!
人間が住むための暖かい家を作るには、一番いいと思います。
床下の配管スペースも寒くならないので、その分熱ロスも減りますし安定します。
ですが。。。
ここから建築とは話がズレて行くのですが、札幌ってノラ猫少ないですよね。。。
最近全然見ません。
私は猫好きなので、街で猫が歩いてるとすぐ気が付きます。
でも札幌ではほとんど見れません。
旅行に行くと、盛岡でも東京でも愛知でも街で猫を見ることが出来ます。
沖縄に行くとそこら中にうじゃうじゃ猫がいます。
なぜ札幌にはいないのか・・・・・?
いや札幌にも昔は居たんですよ。
十数年前、私たちの住む手稲駅前にボロ屋があったんですけど、今はもうなくなって新しい建物が建っているのですが、そのボロ屋の基礎と地面の間には直径10センチも無さそうな隙間のような穴が空いていました。
あるときそのボロ屋の前を通りかかると、その穴から子猫が一匹顔を出していたんです。
かわいいな~と思って見ていたらその子が外に飛び出してきました。
そして、その後ろにある穴にはまた別の子猫が顔を出して、また飛び出てきました。
その後3~4匹の猫がぽこぽことその穴から外に飛び出してきたのです。
私達が日々作っている基礎断熱の家は、基礎が完全に塞がれて密閉されているので、外から何か小動物が入ることは出来ません。(虫は入りますが・・・。)
しかしながら昔の家は、基礎断熱ではなく床下断熱の家がほとんどだったので、床下の空間には外気が漂っていました。
下の写真にあるように、基礎には通気口がありその中は小動物たちがいかにも好きそうな、薄暗い空間が。。。
もし古くなってその通気口の一つが壊れてはずれてしまったとしたら、、、、
ねこちゃん入れますねーーー!(笑)
これは私の持論なんですけど、札幌の街に猫がいない理由。
それは私達が日々設計して作っている基礎断熱の家のせいなのです!!
写真にあるような床下スペースがないと、あの子たちは冬を越せないのです。
何と言う事だぁ!!
あくまでも仮説です。
笑って読んでください。
以上。
(お)