最近、店舗設計強化月間と称して店舗系の事例を4作品掲載しました。
クラフトショップの「craft ager」、美容室の「attreit partage」、グラノーラ専門店の「ほしぞら工房」、そして洋菓子店の「ガトード・ノポロ」の4つです。

どれも思い出深い作品ですが、中でも一番思い出に残っているのがクラフトショップの「クラフト・アゲル」。

お施主さんはその前からm+oの作品を見てくれていて、オープンハウスなんかにもたまに顔を出してくれてた方です。
その方からある日突然連絡があり、市内の某テナントで落ち合ったような気がします。
もうこの店舗は無くなってるし昔の話なのでバラしちゃいますけど（移転して今は別の場所で営業中です！）、予算は工事費100万円。設計料は当時まだ何でもかんでも10％の時代だったので、、、10万円！！（まじか！！）
いや、設計料込みで100万だったかな・・・。

でもお話を聞くととても面白そうなお店になりそうなので、是非とも！という感じでお受けしました。
というかこちらの提案する案が気に入ってもらえるかどうか次第だったわけですが。

早速、持ち帰って妄想を膨らませました。
テナントはちょっと広すぎたんですよね。予算100万円でそのスペース全体に手を出すことはどう考えても不可能なので、工事範囲を狭めるしかありませんでした。

そこで考えたのがトンネルギャラリー案！
そこに集中的にお金をつぎ込みましょう！ということ。それ以外は床も壁も天井も既存のまま、床はタイルカーペット、壁はビニールクロス、天井はジプトーンだったかな。。。
設計料10万円ですから、図面だってCADでキレイになんて書きませんよ。。。模型も作りませんでした。手書きのスケッチです！
確かその時は4～5日で案をまとめたと思いますが、早速施主さんと連絡を取って、丸井今井大通館4階の「コーヒーサロン　グレコ」で打ち合わせをしたはずです。

でも、手書きのスケッチの方が意外にイメージが伝わったりするんですよね。
とても気に入ってくれてとんとん拍子で進んでいきました。

最後までフリーハンドの図面で通しました。
意図が伝われば現場は作ってくれます。
畳スペースのタタミも高価なものなので、たまたま同時期にマンションのリノベをやっていて、そちらの現場でいらなくなった物をもらって来たりしてコストダウン。。。
施工は、今はなきチーム小樽＝大一工務店。それ以外の工務店だったらこの値段では出来なかったかもしれませんネ。。

という事で、今日はこの話ではなく最近撮影した竣工写真をいくつがご紹介しようと思ったんですが、別の話題になってしまいました。
そちらはまた今度。
それでは。

久々に店舗設計やりたいな～～～！

（お）