Net Exhibition “BOOK HOUSE”
2006.01.21 / 「飲み会」お流れ

床材の打合せをした後、設計契約を祝して、クライアントとm+oで「飲み会」の予定だったが、お流れに・・・。
建築家1のコメント
3日くらい前にかかったインフルエンザの名残で、今日は今朝から鼻が詰まって詰まって呼吸困難に陥りそうな状態だったので、床材の打合せのときも終始ぼう〜っとしないよう頑張っていたが、すぐにクライアントに見破られてしまいました。
申し訳ないです。
そして、楽しみにしていた「飲み会」鼻詰まりでお流れに...。
本当に申し訳ないです。

でもフローリングも良いけど、サイザル麻のカーペットは良いですよ。
建築家2のコメント
クライアント1はフローリングを諦めきれない様子だったが、現実的に難しいので、サイザル麻やココヤシ系の天然素材のカーペットを提案した。
カーペットを使っていればまず音のことは心配ないだろうと考えた。
私のセレクトしたサンプルから選んでいただこうと思ったが、全種類見てみたいという事で次回へ持ち越し。

実はこの打合せの4日前、私は車を運転中に追突されて軽いムチウチ状態のため、「飲み会」は無理でした。これも持ち越し。
クライアント1のコメント
 床は無垢のフローリング。

 このことは、BOOK HOUSEというコンセプトを決定する前から、家をつくると決める前からの僕的決定事項です。住むほどに、時が経つほどに、豊かに深みが増していく暮らし。この象徴が本物の無垢板のはずだった。「だった」というのが無性に悔しい。

 m+oさんは、床上げ防音の秘策を授けてくれた。15cm床上げして無垢フローリング。素晴らしい。けど、高い天井というのも最優先事項なんだよなー。そのためにはむき出しの配管も許せてしまうほどにね。僕の身長が188cmになったんだと思えば解決するけど、それもなんだか無理があるし。

 結局のところは、今だから打ち明けますが、もう少し考えたくて、もっとサイザルのサンプル見たいと言ったとか言わなかったとか・・・。許して。
クライアント2のコメント
あんなに切望していた無垢材のフローリングではあったけれど。
意外にあっさり私の決心はついたのでした。
だって。
床を15センチ上げて念願のフローリングを手に入れたところで、逆に手放すものの方が大きいことはあまりにはっきりしているから。

高い天井。
そしてBOOK HOUSEの肝である棚の意匠への影響。

これらを捨ててまでフローリングを取る気は、私にはない。
じゃ、何にするか。
無垢材はあきらめたとはいえ、床を天然素材にしたい気持ちは変わらない。
そしてそして。第一候補に上がったのがサイザル麻でありました。

雰囲気があるし、実際に使われている建築の写真を見てもクールで格好いい。
何より、踏んだときの感触がイタ気持ちいいというか、
足裏マッサー好きの私にはこたえられない。

「ストッキングに穴開くかもしれないですけどね」とありがたく教えてくださる建築家1さんに、
「いや、ストッキングはくことないから関係ないです」と、より刺激を求めて地の厚いサンプルに向かう私。
選ぶ基準を間違ってないか?

いや、でも、実際住む上で体が気持ちいいと感じることは大事ですよ、うん。
ともあれ、この日はもう少しいろんな種類のサンプルが見たいということで、サイザル麻にすることだけを決めて打ち合わせは終了。

思えばこの日、なかなか夫が麻のサンプルに足を乗せなかったのは、
フローリングに未練たらたらの彼にとっての「踏絵」だったのか。

帰りの車中。あきらめの悪い夫に引導を渡すべく、呪文のように「麻いいね」を繰り返す。
「クールだよ」「クール、ね。。。」
▲取寄せた床材のサンプル