見積が3社すべて出揃った。
各社とも1回目の見積で予算内におさまることはなかった。
A建築が100万オーバー、M建設が200万オーバー、そしてS工務店が450万オーバーという結果に終わった。
今回の打合せは、この結果を受けて、今後の予定や業者選定、具体的な減額方法などについて話し合った。
今後は、業者をA建築とM建設の2社にしぼって、減額・調整をして行くことになった。
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建築家1のコメント
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遂に見積が出てきた。
3社のうち2社はある程度の予想した金額内ではあったが、1社ははるかに超えていた。
う〜ん残念。期待していたのに...。
その内の1社が100万オーバー(何とかなりそう)
他の1社は200万オーバー(う〜んどうかなぁ。)
ストレスなく減額変更していくには、ちょっと切ない項目があがりそうだ。
でも、工事業者によっては一つの項目に対する考え方や仕入れ金額も違うので一概に200万オーバーの会社が100万オーバーの会社に近づけないという訳ではない。
そのうち、私が担当する「HOUSE2/5」の見積が出てきた。
同じく200万オーバー...そうっかぁ...
と、すかさず建築家2が「あんたのところは工事金額が倍でしょうが。」
ああそうでしたねぇ。
頑張りますよう! |
建築家2のコメント
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『予算オーバーにはなってしまいましたが、私としては十分調整できる金額の範囲内だと思っていますので、気を落とさないで下さい。。』
クライアントにはこんなメールを送りましたが、特に気落ちはしていない旨のメールがすぐに届いて、ひとまず安心。
まあ、見積というのはいつも一発で予算ぴったりに合うなんて事はまずないんですが、こうして見積が上がってきて、具体的な減額の目標額が明らかにされると、なかなか「切ない」ものがあります。
クライアントもおそらく同じ気持ちだと思います。
とはいえ、時間も限られているので、すぐに減額作業に取り掛かります。
ターゲットとなる減額項目は、不当に(と思われる)高い金額で入っているものや見積り間違いはもちろんのこと、本棚の仕様、浴室の強化ガラス、各種器具の見直し、など多岐にわたっています。
これらの項目をA建築とM建設の2社にぶつけて再度見積直ししてもらいます。今週末には結果が出るはずである。
見積がんばってくれたS工務店は、残念ながら今回は外れて頂きますが、逆に色々と施工上の知恵を授かったので、今回の現場に生かしたいと思います。 |
クライアント1のコメント
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厳しい。
リノベーション物語はあまり世に出ていないので、今回の見積オーバー額のビックリ具合は分からないのですが、絶対額として100万円、200万円、400万円となってます。
どうなんでしょ。新築の家ではないので、屋根とか基礎とかそういった部分がなくて、かなり見積項目は少ないと思うのですが、なぜ、これほどまに見積額が違うのか。
そんな愚痴の一つも言いたいところですが、とにかく減額です。
今回のリノベーションを人生最大級の買い物大会(台所の蛇口とか床材とか本棚とか・・・)として考えているメルヘン気分な僕がいる一方で、ずばり予算厳守でびた一文負けてやんねーという別の僕がいます。
コストダウンの検討もBook House 物語には不可欠な部分だし、そんな苦労もひっくるめて楽しみたい(まだ夢見がちな)僕も当然います。
今後の展開はどうなるのかなー。施主として主体的に考えるところってあるのかしらとかつらつら考えるのですが、見積書は設備以外のところは専門過ぎてわかりづらいし。主役の本棚は本当にメジャー級の値段だし、どうなることやら。
大塚さんの見積来たよメールには、既に、数十万単位の減額プランが思い浮かんでいるようなので、乞うご期待でございます。m+oマジックで驚かせてくださいな。
なお、僕的な減額は次の方針でいこうかと。
・折角のBook Houseなので、極力、基本線を変えないように。
・防音・防水などの他の住民に関係する部分は、お金の出し惜しみはしない。
・コストダウンは悲しいことではなく、創造力の見せ所である。
・本当に要るものと要らないものを、もう一度、見直してみる。 |
クライアント2のコメント
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「春だねえ。。。」
事務所前の雪もすっかり解け、うららかな日差しが降り注ぐ休日の昼下がり。
思わずつぶやいたのは、間近に迫る戦いからのつかの間の逃避か。
そう。見積もりですよ。家造りにおいて、1、2を争うスリリングかつドラマチックなイベント(と勝手に思っている)。たいていは夢の大きさに現実がついていかず、悩み苦しむ(と勝手に思っている)。
それはやや大げさとしても、一発で予算ぴったりビンゴ!なんてことはあるはずもなく、
BOOK HOUSEもご多聞にもれず3社ともに予算オーバー。
でも。私のネガティブな部分が幸いしましたね。
もっと予算からかけ離れた額が来るのではと思っていたので、むしろ内心はホッとした気分。
事前にメールで金額のみ知らせてくれたoさんの、「十分に調整可能な額」の言葉も頼もしい。
もちろん、そのために取捨選択しなければならないことはあるわけで、それを思えば常にない緊張感をもって打ち合わせに臨むのもやむなしってもんです。
で、具体的にどうコストダウンを図っていくか。
わかってはいたことだけれど、やっぱり本棚、お金かかってます。
「僕たち、本棚やめたらすごく安く家作れるんじゃない?」なんて、神をも恐れぬ言葉が夫の口から飛び出すくらい、お金かかってます。
それでも工法の見直し等、減額のために出来ることはずいぶんあると聞かされ、「ぜひとも、よしなにお願いします」と手など合わせてみる。
さらに、この日は浴室のガラスモザイクタイルなどいくつかの煩悩も成仏させる。
思ったより仏になったモノは少なく、思ったより打ち合わせの時間も短かったのだけれど。
何だか疲れがどっと来た。
今まで夢みたいなことばかり考えてたので、内心ホッとしたといっても「改修工事費」と書かれた見積書のもたらす現実にすっかりあたってしまったのかもしれない。
それでもめげない夫は、自宅に戻るなりインターネットであれこれ検索したり自分なりにコストダウンの方策を考えている。
なんとひたむきかつ前向き。見習わなければ。
でも、居酒屋にまで見積書持ち込んで検討するのはさすがにどうかと思うよ。 |