Net Exhibition “BOOK HOUSE”
2006.04.03 /再見積結果

再見積の結果が出た。

M建設の驚異的なガンバリで、再見積の結果は両者ほぼ同額。
しかし両者ともに頑張りきれず予算金額までまだ30〜40万減額しなければならないという結果に終わった。

今回の打合せは、この結果を受け更に細かいチェックや更なる減額方法について話し合った。
建築家1のコメント
M建設・A建築頑張りました!...ですが。

大体、あともうひといき!というところで、なかなかそうはうまくはいかなかったりもします。
単純に金額を合わせれば良いという訳ではないので、詰めの減額作業が、今後の工事に反映していくのですから。

あと30〜40万、何を減額していけるのか、こちらで提案した内容を却下されるも、でも思いもよらなかった項目が浮上したり、まるでかけひきのようになってきているみたいですが、実は「BOOK HOUSE」がより良く活かされるような素材やモノの絞り込み(贅肉をそぎ落とすみたいな...。)になっているのがびんびんと感じる夜更けでした。
建築家2のコメント
ん〜〜厳しい。

ゴールはすぐそこまで来ているのに、なかなかたどり着けない。
一番大物の本棚と浴室強化ガラスの仕様変更で、かなりのコストダウンが計れたのだが、ここから先は減額項目も少なくなりつつ、具体的にこれを止める、あれを止めるという、減額方法になってくる。
クライアントには事前に「○○○を中止で−50,000円」、「△△△を中止で−30,000円」等といった減額リストをメールで送っていたが、今日の打合せではほとんど却下。
まあ、分かります。気持ちはとっても・・・。

逆にクライアントからは新鮮な減額案が飛び出す。
「巾木ってなんですかね・・・、いりますか?」
「え〜〜とですね。巾木というのはですね・・・。こういう意味があってですね。必要なんですけど、なくても別に良いというか・・・。」という感じで一通り説明して、巾木は中止に決定といった具合。

とにかく小さなものの積み重ねで減額していかなくてはゴールにはたどり着けないし、本棚の仕様ももう一つの方法で減額を試してみるほかない。

平日の夜の打合せは、クライアントからは「ノースマン」、m+oからはなぜか京都名物「ヤツハシ」の差し入れ対決で5時間の長丁場を持ちこたえたのだった。
クライアント1のコメント
なかなか予算までたどり着きません。
このくらいなら目をつぶっちゃおうという考えもあるのかもしれないけれど、僕たちの場合、工事費以外にも洗濯機購入予定があったり、新しい家具のひとつも…と物欲くすぶらせてみたり、まあ、今後も出費がかさむことが予想される。実のとこ、予算よりマイナスでちょうどぐらい。

というわけで、減額に次ぐ減額です。

今は、数字は明かしませんけど、項目だけでも具体的に列挙してみます。
僕たち観念的になりがちですからね。ここで、膨大な添削作業(?キッチンハウス)の一端をお見せしましょう。

・ 本棚材質変更(ゴム集成材→ゴム集成材(柱)+シナ合板(棚)
・ トイレの本棚取り止め
・ 書斎デスク取り止め
・ 風呂場タイルの材質変更(名古屋モザイクのガラスタイル→ニッタイ・パラドクスのガラスタイル)
・ 本棚の塗装見直し(オスモ2回塗り→オイルステン拭き取り1回塗り)
・ 風呂場のガラス壁・ドアの見直し(いろいろ)
・ 洋風大便器とウォシュレットの機種変更
・ 台所水栓の機種変更(KV1→INAX)
・ ガスコンロの2重計上

一方でアップしたもの
・ 壁補修費
・ 既存網戸修理
・ 配水管用の防音マットと目地材

それでもって、牛さんとの打合せで、さらに見直すことにしたもの。
・ 本棚の材質変更(柱・棚ともに集成材)←これはコストともに意匠の点からも見直し
・ 巾木をなくす←こちらもコスト&意匠
・ 風呂場の床タイルの材質(ポリコンモザイク→サーモタイル)←コストではなく冷たいかなと
・ 風呂場全体的にガラスから壁に
・ 各種ドアのレバーを安価なものに
・ 分電盤移設の取り止め
・ トイレ水栓を安価なものに
・ 台所水栓の機種を再変更
・ 洗面器を安価なものに(デザイン志向から思いっきり振って実験用)

などなどで、本棚と風呂場でものすごい議論をしてしまいましたです。
終了は11時30分過ぎ。平日の打ち合わせだとやっぱり、こうなってしまうんだなー。
クライアント2のコメント
タイムリミットが迫っている。

5月末竣工を目指すのであれば、4月10日には着工したいところ、らしい。
しかし。依然として予算の折り合いはつかず、当然、依頼する建築業者も決まっていない。
この期に及んで私たちは一体何をしているのか。

。。。もがいているんである。
「ホッとした」なんて。第1回見積もり結果の時の私に言ってやりたい。

こっからなんだよ。

甘かった。日々乱高下する感情。クライアント2のコメントはたっぷりと観念的です。


(以下日替わりコメントです。こちらをクリックすると文章は表示されます。)
▲打合せの様子(時計に注目!)
▲本棚の材料
下から順にゴム(ラバーウッド)集成材、シナランバー、OSB。
当初は全てゴム集成材で作る予定だったが、ゴムとランバーの組合せやOSBなどで検討したが、価格、企画寸法、強度の問題でうまく行かない。望みの綱は積層合板だが・・・どうなるか。