長いゴールデンウィークも終わり、「BOOK HOUSE」の工事も本格始動しています。
まずは、浴室廻りの造作と排水ルートを確保するための床上げの造作工事から取掛かって行きます。
同時進行で壁・天井の塗装の下塗りも終わって部屋全体が明るくなりました。
そして、M建設からOKが出たので、発表いたします。
今回工事を行なっているのは札幌市内にある工務店、三上建設株式会社です。よろしく。
さてさて、今日はクライアントと現場で打合せです。
色々なものを決めて発注しなくてはなりません。
浴槽や便器の色、壁・天井の本塗装の色、タイルの色などを決めました。
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建築家1のコメント
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今回も申し訳ないです。「BOOK HOUSE」の打合せ欠席です。
私が担当している「HOUSE2/5」の現場も無事始まり、1階部分が鉄筋コンクリート造のため工事業者が作成した施工図を、設計者が考えている建物の形になっているかを図面を元にチェックします。
その作業の締め切りが月曜日ということで、お時間をいただいてしまいました。
「今日の打合せは、決めなくてはならない項目が多かったはずだけど...。」
と思いつつ、私は施工図とにらめっこ、建築家2さん頑張ってね。
開口部の納まり・パネル割・Pコンの穴の位置・レベルの確認等々、「あぁっ。配管経路が厳しい〜。
ここにシャフトを持ってきたら、開口部がずれるぅ...。」と、一人奮闘している日でありました。 |
建築家2のコメント
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今回の現場打合せは、決めなくてはならない事がたくさんあった。
ざっとあげてみると以下の通り。
(決定事項)
・浴槽の色決め→INAXに決定(既に決めていたTOTOの製品が在庫なく、急遽変更を強いられている。)
・壁・天井の本塗装の色→混じりけの無い真っ白に決定
・便器、トイレの手洗い、洗面器の色決め→これもホワイト、手洗いのみ鏡面仕上
・各種タイルの色決め→これは当初の通りで決定
(確認事項)
・浴室・洗面室の床高さについて
・ドラム式洗濯機の機種について、と床の補強
・レンジフードとコンロの機種について
・テレビの位置とファンヒーターの位置
・キッチンのカウンターの足はステンレスでできますよ!
(変更事項)
・浴室シャワー水栓→INAXからグローエに変更
(検討事項)
・電気の配管ルートやLANの組み方、分電盤BOXについて
・ダイニングの照明について(ジャスパー・モリソン?青森のまげわっぱ?)
・玄関とクローゼットの本棚裏に貼る物(パンチングメタル?ワイヤーメッシュ?)
・書斎+クローゼットのパンチカーペットの色→もう少し全体が仕上がってから決めましょう
・バルコニー側の壁面の処理について検討
という感じですが、最後の壁面の処理は以下のような経緯で検討課題として浮上したのでした。
1ヶ月程前、m+o事務所に雑誌「新建築」写真部の山森氏が遊びに来ました。
「今、どんなのやってんの?」という山森氏に、「BOOK HOUSE」「DOMA HOUSE」「HOUSE2/5」と次々に模型を見せたところ、とても興味を持ってくれたのでした。
そして、「BOOK HOUSE」については、模型の中に氏のプライベート愛用カメラ「GRデジタル」を突っ込んでパシャパシャ撮って頂きましたが、不敵な笑みを浮かべながら「バルコニー側の壁面の処理がポイントかなあ・・・。」とポツリ。
雑誌的には、本棚が入り組んでいる方向は写真的に面白いのが撮れそうだけど、既存のバルコニー側の壁面がほとんど「素」の状態なので、いかがなものかと・・・。言うことなんですね。。。
そうかあ・・・。
木製ブラインドを壁一面に下げるのはどうかと考えたんだけど、テレビやファンヒーターが取付くのでうまく無いです。
今日の打合せでは、「この壁面に木を貼ろうと思ってるんですけど・・・。」とクライアントに打ち明けましたが、いまいちピンと来ていない様子なので、「じゃあ、もう少し全体が仕上がってから考えましょう。。」ということになりました。
すいません。これを読んでいる工事関係者の方々、ビビらないでください。
ということで、建築は竣工するまで設計なのです。 |
クライアント1のコメント
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牛さんからの宿題はたくさんあるは、電気やLANの配線は美しくなるかとか、新居に向けた大物(テーブルとかソファーとか洗濯機とかあれもこれも)購入の検討もしなくちゃだは、慌ただしく日々は過ぎていきます。
宿題の答えを出そうとすると、もっと良いアイデアとかブツがあるんじゃないか、派生して隣もちょっといじった方が素晴らしいのではないかとか妄想が膨らんでくるため、今更ながらのメール攻撃で雄牛さんを悩ませつつ、週末の現場潜入を繰り返しては自らも日々格闘中。
雄牛さんが悩んでいる壁面の処理ですけど、僕的には探偵事務所イメージなので、ピンと来ないんですよね。
装飾はいらないというか、素っ気ない雰囲気が好きなんです。もちろん、窓越しの景色が素晴らしいこともあるし。ただ、建築写真のプロが言うのだから、そして、それら媒体に取り上げられるような作品を目指すBook Houseにとっては、大事な検討事項です。得意の先延ばしにしましたけど。
合せて、窓周りの検討ですが、いろいろな雑誌や住宅本を見ても、参考資料がないです。建築系のものは竣工写真でカーテンやブラインドなどは付いてないし、インテリア系もエレガンス、カントリーなどなど、いろいろあるけど、どれも大差なし。ウインドウ・トリートメントとか言い出すと、なんだか分からない写真しかネットで出てきません。悩ましいことこの上なし。札幌は店が少ないし。
工事の進行は着々です。まだまだ地味な工事が続いていてワクワク感とは遠いですけど、棟梁は気さくにお話いただけるし、自信満々だし。大工工事が少ないので、ちょっぴりさびしそうですけど。よろしくです。 |
クライアント2のコメント
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さて、我が家には今年、牛プロと並び重要なプロジェクトがひとつある。
それは豆プロ。さとらんどで弟一家と全4回の大豆収穫体験をするのである。夏にはわっさりと実るであろう枝豆でビールを飲み、秋には大豆で豆腐を作り、日本酒を飲む。この日はその第1回、種まきの巻。初めての畑仕事で軽くいたむ腰をさすりつつ、現場打ち合わせです。
それにしても、まだまだなんと決めねばならぬものの多いことか。
いや、実際多いのもあるんだけど、壁の色やタイルの色といった室内の印象を左右する大事なことだけに、ひとつ決断を下すのに30の物事を決めるくらいの神経を使うわけですよ。
特に、壁の色は悩んだ。グレーっぽい白やクリームっぽい白など4つのサンプルを見ながら検討したのだけれど、30センチ四方の板切れでは全体のイメージがどうなるか、どうにも計れない。
どこかぶっきらぼうというか、無愛想な雰囲気(夫いうところのそっけなさと同義)が出るように…結局選んだのは、あんなに「嫌い」といっていた真っ白。まあ、全体としての調和が大事ですからね。ぐるりと見回していい雰囲気ならオッケーなわけですよ。
「大丈夫ですよ。いい感じですよ」という、一番「見えている」であろうoさんの頼もしいお言葉に、もう全面的におすがりする。
そう、全体の印象といえば、新たな問題も発生してきた。窓側の壁の処理である。
「木をはろうと思うんですが。。。」
「???」
それにいたる事情は前々から聞いていたけれど、うーん、ちょっと微妙。
もともと二人ともコテコテ過剰になるのは好きじゃない。
本棚が過剰といえば過剰だけど、BOOK HOUSEなんだからそれは当たり前で、それ以外のもんはあまりゴテゴテ付け加えたくないというのが本音。なんか取ってつけた感じになりそうだし。結局はもうちょっと考えてみましょうという結論に落ち着いたわけだけれど、窓回り、どうするか本当に悩んでます。ブラインド、ロールスクリーン、カーテン。。。どれもぴんとこないんだなあ。
ま、そんなこんなでそろそろお開き。。。となった時。夫がいきなり切り出した。
「ところでソファなんですけど、今うちで使ってるのってBOOK HOUSE的にはどうですかね?」
な、何ですと!?
確かに、せっかく格好いい家になるんだから、インテリアもふさわしいものにしたい。でも、限られた資金の中、優先順位つけていった結果「ダイニングテーブル買うから今回ソファはあきらめよう」って確認したじゃん!
しかも、ついさっき「僕、日本の家電の日本語の文字表記が許せないんだよね」って理由で、ビルトインする洗濯乾燥機をバカ高いミーレのに決めてきたばっかじゃん!!
「うーん、ま、はっきり言って、ちょっと違うかな」。わあわあわあ。
ぱちん。夫の物欲がはじけた音が私には聞こえましたよ。
「oさんも、あのソファはちょっと違うって言ったね、ね」。
車に乗り込むなり、いやにウキウキと繰り返す夫。この確信犯。
翌日曜の午前8時には、すでに購入するソファが決まっていたのでした。。。 |