不動産業界のしきたりは難しい。
「物件申込書」なる書類に押印して、1番に札を入れ、あとは価格交渉が折り合えばという初期クライマックス。この幸せな物語は儚くも崩壊するわけだけど、これはこれでドキドキの体験をただで味合わせてもらったと前向きに考えたい。
ポイントは、売主A−仲介不動産(売主側)B−仲介不動産(買主側)C−買主Dという売買連鎖を常に意識すること、各主体のSWAT分析を迅速且つ入念に行うことである。当然、Dの強み・弱みは理解しているだけでは駄目で、全体を俯瞰することが求められる。んー、勉強になってるなー。でも、B−C間はいつもブラックボックスだけど。
その後、同じビルの2階とか違うマンションのいくつかを見せてもらったけど、この物件以上のものには出会えなかった。Sさん辞めちゃうしね。最後のあいさつが「いろいろ勉強になりました」って、あなたが勉強してどうするって突っ込みは通用しないほど、素敵な女性だったのに。
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