Net Exhibition “BOOK HOUSE”
2005.08.29 / 物件逃がす

クライアントからメールが送られてきた。
P不動産から連絡が入り、物件Bが他の人に売れてしまったと・・・。
物件Bに申込みをした矢先である。しかも、P不動産から指定された申込みの〆切はまだ2週間も先なのに。

物件探しはふりだしに戻ってしまった。
建築家1のコメント
「実は...」というタイトルでメールがきた。

当然決まるだろうと話していたあのマンションが別の方に売れたとのこと。
とっても驚いてしまった。思わずP不動産のお姉さんの顔を思い出してしまい、そういえば何だか自信なさげな感じがしてたな...。
すごく気に入った物件があって、それを逃すというのはよくあると言えばあるのだが、とても辛いはず...。

私達が自分たちの事務所を探す時も2件ほど逃したことがあったのですごく良くわかる。
でも、今度見つかる物件こそ今までを上回るのは間違いないので、「大丈夫ですよぉ。」という気持ちをあとから伝えよう。
建築家2のコメント
朝遅れて事務所に出勤すると、クライアントからメールが届いていた。内容は上記の通り。
これで設計が始められると思っていただけに拍子抜けしてしまった。なかなかうまく行かないものだ。
そういえば案内してくれたSさん、何だかボーッとしていて掴み所のない人だったなあ、と今さらながらに思ってしまう。

我々も不動産を通して物件を探さなくては。
クライアント1のコメント
不動産業界のしきたりは難しい。

「物件申込書」なる書類に押印して、1番に札を入れ、あとは価格交渉が折り合えばという初期クライマックス。この幸せな物語は儚くも崩壊するわけだけど、これはこれでドキドキの体験をただで味合わせてもらったと前向きに考えたい。

ポイントは、売主A−仲介不動産(売主側)B−仲介不動産(買主側)C−買主Dという売買連鎖を常に意識すること、各主体のSWAT分析を迅速且つ入念に行うことである。当然、Dの強み・弱みは理解しているだけでは駄目で、全体を俯瞰することが求められる。んー、勉強になってるなー。でも、B−C間はいつもブラックボックスだけど。

 その後、同じビルの2階とか違うマンションのいくつかを見せてもらったけど、この物件以上のものには出会えなかった。Sさん辞めちゃうしね。最後のあいさつが「いろいろ勉強になりました」って、あなたが勉強してどうするって突っ込みは通用しないほど、素敵な女性だったのに。

クライアント2のコメント
そんなんありかー!

m+oへのメールにも思いっきりそう書いてしまいましたよ。
とりあえず物件Bに申込書を出し、その日の朝の時点で「2週間後までに正式に返事を」と言われていた数時間後に、「すみません。売主の知り合いが現金で購入することになりました」。
呆然。
私たちの頭の中も、計画も、真っ白ですよ。

後日、不動産屋の担当者から同じマンションの違う物件が売りに出ているという情報が来たけれど、なんだかもうミソがついた感じがして見にも行かずお断り。
さらには、その5日後に、担当者から「お世話になりました」と退社する旨のご挨拶メールが届く始末。

金銭のやり取りがあったわけではないし、だまされたわけでもないけれど、かなり高く舞い上がっていただけに。。。ねー。残念。
▲物件Bを案内するP不動産のSさん
この後、彼女は退社してしまった・・・・・・・・。そしてこの物件も他の人の手に渡ってしまった。