物件はPマンションに決定し、不動産との売買契約が数日後に控えるという段階に入った。
m+oもそれを受けて設計をスタートさせることになった。
m+oでは、設計をスタートするに当たって二つの約束事を決めています。
一つは「設計依頼書」にサインしていただく事。もう一つはプラン作成料として50,000円を支払っていただくことです。ちなみにこの話は「顔合せ」のときに既にクライアントにお知らせしています。
賛否両論あるでしょうが、正式な設計契約のこぎ着けるまでリスクを最小限にしたいという考えに基づいています。
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建築家1のコメント
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これまでのことを経て、設計依頼書を交わすこととなった。
「いよいよだな。」という気持ちを持ち、具体的な工程の話やどんな住宅にしたいかを話し合う。
仕事帰りのクライアント1のスーツ姿や、クライアント2の紺色のニットジャケット。
たまたまだったかもしれないけど、よそ行きのスタイルが今までの一区切りとこれからの始まりを示しているようで実はちょっと印象深かった。
(というか、また私の勝手な思い込み?私達はいつもと変わらない服装...。)
これからいよいよ始まりますよ! |
建築家2のコメント
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平日の夜の打合せになった。
クライアント1が仕事帰りだったので、少し遅れてスーツ姿で登場。
ドアを開けて事務所に入ってくるときのさわやかな表情が今でも忘れられない。
今後の予定を説明し、「設計依頼書」にサインしてもらう。料金は手持が無かったので、後日振り込んでいただくことになった。
その他、要望をまとめたメモやエッセイを受取った。 |
クライアント1のコメント
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これまでも僕たちの相談にのってもらったり、物件を一緒に見てもらったり、これまでの作品(お家)を見学させてもらうなど、いろいろと面倒を見てもらっておりましたが、鯛プロが大詰めを迎えている中で、本日正式契約をしました。
僕たちの抱負、要望、赤裸々な生活行動、憧れイメージのスクラップなどを話したりしながら1時間半ほど打ち合わせをしましたよ。恥ずかしかったですけど、人となりを知ってもらわないことには、二人に似合う作品はできないだろうと、精一杯がんばってみました。
実務的には、今後のタイムスケジュール(基本設計→実施設計→見積もり→調整→施工)とコストと予算の兼ね合いについて、じっくりお話しを聞かせていただきました。工期は、金銭的にも生活的にももちろん短い方がよいのですが、ここで時間をけちると、なんのための牛プロなのか分からなくなるし、積極的に僕たちの作品づくりを楽しみたいしということで、思う存分(といっても限度はあるが)時間をかけてやりましょうと円満に合意いたしました。うざがられるくらい楽しみましょう。
1カ月後くらいには絵とか模型とかで具体化されたものができあがるのでしょうか。ドキドキです。
なお、本日持参したもの
・スクラップブック
・僕たちの作品要望、生活パターンを記したもの
・重要事項説明書もどき
・基本設計申込金(5万円)←実は忘れました。後日、振り込むことに
今後、必要なもの
・各種図面
・持ち込む家具等のサイズ(できれば写真)
さぁ、正式な設計の依頼もして、お金忘れて大恥かいたけど、晴れて「チーム○○○」(○○○には家の名前ね)の誕生だなー。設計依頼書に判子を押すことは、契約関係を結ぶというよりも、僕にとっては対等なパートナー契約を結んだという感じですかね。めでたし。 |
クライアント2のコメント
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ほんとのほんとの、ようやくほんとの第一歩。
初の打ち合わせに、改めてよろしくの気持ちをこめて、味よし見栄よしで最近お気に入りの「アン・シャルロット」のプリンを携え事務所を訪れる。
もちろん、持参したのはプリンだけではありませんよ。
まずは30冊近い雑誌、本から好みの住宅や設備機器、インテリアが掲載されたページを切り抜いたファイル。切り抜きたくない本もあるから(またそんなんばっかり)、いちいちコンビニでカラーコピーしたりとエライ金と労力のかかった代物である。
そして、A3判用紙4、5枚にわたるメモ。具体抽象取り混ぜた家に対する希望要望をはじめ、私たちの現在の家にあるモノ、二人の趣味嗜好、さらにはそれぞれの一日の行動パターンまで書き連ねたものだ。ここまで書かなくてもいいのかなーって恥ずかしくなってしまうようなことまで書いたもの。
なぜなら。
私たちが欲しいのは、単なる格好いい家ではなく、あくまで私たち「らしい」家。
であれば、まず私たちを知ってもらわねば。そこで暮らす私たちをイメージしやすいように、私たちの日常も知ってもらわねば。
スケジュール説明や設計依頼書へのサインなど事務的な作業をこなしつつ、でもアタマはこの資料から何を読み取り、どんな設計を起こしてくれるのかの期待でいっぱい。
「うちにはどんな名前がつくんだろうねー」。帰りに寄った居酒屋では、二言めにはそれ。つまみの鳥のから揚げは暴力的にマズかったけど、ビールはとってもうまかった。
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