新築

さんかく²ハウス

2018年

所在地北海道恵庭市

用 途住宅

構 造木造2階建

敷 地307.10㎡

規 模120.18㎡

 名前は「さんかくさんかくハウス」と呼びます。
実は白い切妻屋根の家は2件目となります。今回はその切妻が二つ繋がっていることもありこの名前にしました。

 敷地は恵庭市の中心に近い住宅地の一角で、広さは約90 坪。3 面道路に面した変形5 角形の土地で、道路を挟んで南東に大きな公園があり道路に沿ってシラカバ林がつづくような場所。   

 施主の要望としては、屋根のある白い家を望んでおられたと記憶している。土地も比較的広いため、余った地で庭や畑を楽しみたい。そして、何よりも家の中からその庭や遠くシラカバ林だけを見て過ごしたい。そのような要望だった。

 我々が考えたことは、隣接する住宅が極力視界に入らないように、住宅をコの字のような形に配置し、そこを家の中心と据え中庭としたこと。きれいな切妻屋根の家を作ることと、リビングが最もその恩恵を受けられるように平屋建てとしたこと。
 一部子供部屋は2 階へ配置したものの、リビングと同じ間口の切妻屋根にしたことで、外観上もかわいらしくも緊張感ある象徴的な双子の三角屋根の家となった。

 構造的には木造在来工法であるが、切妻屋根の開き止めとなるタイバーを見せないようにするため、屋根面内に金属ブレースを入れることで屋根自体がトラス構造になるように工夫している。また二つの切妻屋根は同じ間口であるため、特殊な架構の屋根の割には同じサイズの部材が繰り返し使用できて比較的コストが抑えられるという利点もある。

構造設計:CSA佐久間拓