デザイン

m+oでは今までに建築に付随する様々なデザインも手掛けてきました。
数は少ないのですがそのいくつかをご紹介しましょう。

まずは、『hair AXIS』の看板です。(2015年)

これは私たちがいつもお世話になっている、円山の美容室『hair AXIS』さんの看板のデザインです。

ご要望としては、単にOPEN、CLOSEDの表示だけでなく、メニュー表とキャッチコピーとポストカード入れの機能も併せ持つ看板という事だったので、三つの家型の木製フレームを用意して、それぞれに役割を持たせることにしました。

左がポストカード入れ、中央がメニュー表、右がOPENの表記とキャッチコピー。

この看板は営業時と閉店時で変化する看板で、上の写真が営業時の状態で、三つの家型が可愛らしく並んでいますが、閉店時は下の写真のように二つに変化します。文字通り扉を閉める(CLOSED)すると閉店状態になります。

次は今はもうなくなってしまった『cafe’ Arbo』(カフェ・アルボ)です。
(美味しいコーヒーを出すお店だったんですよ・・・・。)

こちらは、インテリアのデザインのみならず、ロゴ、ショップカード、名刺や行燈看板など、お店に関わる一連のデザインを手掛けさせていただきました。(2012年)

ロゴマークのモチーフになった「Arbo」という店名の由来はエスペラント語で「樹木」を意味します。
なので、樹木のイメージをそのまま採用しました。
上の画像がショップカードの表裏です。

この看板で何と言ってもやりたかったのが、内照式にしてロゴマークを浮かび上がらせることだったんですが、、その写真がない・・・。
赤い背景が光ります。。。

さて次は懐かしの『手打ちそば まん作』のロゴとショップカードです。(2010年)
上富良野町にあるミシュランガイドブックにも掲載された美味しいお蕎麦屋さんです。
しばらく行ってないなあ・・・。

イメージの出発は、当時お店のまわりの空き地に奇麗なタンポポがいっぱい咲いていたので、そのお花のモチーフを使いたくてイラレで地道に描いてみました。
文字は既存のフォントをあえて縦書きにしてリズミカルにちょっとだけズラしてみました。
好きなデザインの一つです。でもなかなかこういう柔らかいデザインって難しいです。

最後はm+oの事務所に関わるデザインですが、2004年にエム・アンド・オーを発足させたときに作ったロゴが今現在も使われています。

これは非常にシンプルなロゴで今もとても気に入っています。
m+oというアルファベットを記号化したようなデザインなんですけど、oの文字の中心が黒塗りになっているところが味噌です。カフェアルボの行燈看板でも同じようなことをしていますが、ロゴをデザインしながら看板のデザインもイメージしていまして、当時からくりぬき文字に興味があったようです。
看板にするとこうなります。

かつて宮の森にあった旧m+o事務所です。
ここの安っぽい入口のガラスドアにアルミ製の看板を取り付けていました。文字がくりぬかれているので、m+oの文字が浮かび上がります。
(photo by 酒井広司)

そして下が今も使っている(小さくて気づかない方もいるようですが・・・・。)内照式の突き出し看板です。

小っちゃくてめんこい看板です。
やはり文字が浮かび上がります。

以上でございます。
建築と違ってやっぱりこういうデザイン物って気楽に楽しみながらできていいですね。
パっとひらめいたら、サッとできる感じ。。。