Small Office 2013年 所在地北海道札幌市西区発寒3条1丁目8-5 用 途事務所 構 造鉄骨造3階建 敷 地33.86㎡ 規 模59.69㎡ <10坪の土地に計画した小さなオフィスビル> 敷地は札幌市西区発寒という古い町並みで、市内中心部から少し離れた場所にある。札幌と言えば碁盤の目のように規則正しく整備された町並みが有名だが、琴似発寒川より西部は斜めの区画が交わることで不整形な土地が多く残されている。 このプロジェクトはそんな地域に残されていた小さな土地に計画されたオフィスビルである。 この小さな敷地は大きさが33.86㎡(10坪)で、建ぺい率の最大が60%のため、1フロア当たりの最大床面積は約20㎡(6坪)までとなる。 この中に5~6人の従業員が働くための執務スペース、ミーティングスペース、トイレ、倉庫、ミニキッチンを効率よくまとめ、更に設計事務所という職種から膨大な資料やファイル、蔵書を納める必要があった。 敷地形状は直角二等辺三角形で、長辺が交通量の多い幹線道路に面している。建物の平面形状は、この敷地の2ヶ所ある鋭角な角を切り落とすことで出来上がった不整形な五角形をそのまま3層にしたものである。 内部空間は、デスクやキッチンの段差を利用して、微妙にずれた床レベルを連続してらせん状につなげることで、近すぎず離れ過ぎない微妙な距離感を保ちつつ互いの気配を感じ合える場のつながりと一体感を作り出そうとした。 ここで働く者は、常に上下運動をともなう移動を強いられるが、その姿がガラスに映りこみ建築のファサードを作り出し、夜は一段と色濃くその姿を現す。 小さな小さなオフィスではあるが、変化に富んだ楽しい建築が出来たと思う。 多角形狭小住宅白っぽい
<10坪の土地に計画した小さなオフィスビル>
敷地は札幌市西区発寒という古い町並みで、市内中心部から少し離れた場所にある。札幌と言えば碁盤の目のように規則正しく整備された町並みが有名だが、琴似発寒川より西部は斜めの区画が交わることで不整形な土地が多く残されている。
このプロジェクトはそんな地域に残されていた小さな土地に計画されたオフィスビルである。
この小さな敷地は大きさが33.86㎡(10坪)で、建ぺい率の最大が60%のため、1フロア当たりの最大床面積は約20㎡(6坪)までとなる。
この中に5~6人の従業員が働くための執務スペース、ミーティングスペース、トイレ、倉庫、ミニキッチンを効率よくまとめ、更に設計事務所という職種から膨大な資料やファイル、蔵書を納める必要があった。
敷地形状は直角二等辺三角形で、長辺が交通量の多い幹線道路に面している。建物の平面形状は、この敷地の2ヶ所ある鋭角な角を切り落とすことで出来上がった不整形な五角形をそのまま3層にしたものである。
内部空間は、デスクやキッチンの段差を利用して、微妙にずれた床レベルを連続してらせん状につなげることで、近すぎず離れ過ぎない微妙な距離感を保ちつつ互いの気配を感じ合える場のつながりと一体感を作り出そうとした。
ここで働く者は、常に上下運動をともなう移動を強いられるが、その姿がガラスに映りこみ建築のファサードを作り出し、夜は一段と色濃くその姿を現す。
小さな小さなオフィスではあるが、変化に富んだ楽しい建築が出来たと思う。